スタッフの給与体系は、一度作ってしまうと後から大きく変更しにくいものです。今回は、治療院の給与設計で失敗しないために押さえておきたいポイントをご紹介します。
固定給と歩合給のバランス
歩合の割合を高くしすぎると、患者数の少ない月にスタッフの収入が大きく減り、生活の不安から離職につながることがあります。逆に固定給の割合が高すぎると、頑張りが給与に反映されにくく、モチベーションの低下を招くことがあります。両者のバランスを慎重に設計する必要があります。
人件費率とのバランスを確認する
スタッフにとって魅力的な給与水準を用意することは大切ですが、治療院全体の人件費率が適正な範囲(一般的には20%〜35%程度)に収まっているかも、あわせて確認する必要があります。
将来の昇給を見据えた設計
入社時の給与だけでなく、経験年数や役職に応じた昇給の道筋をあらかじめ用意しておくことで、スタッフの長期的なキャリア形成のイメージが持ちやすくなります。
複数店舗展開を見据えた統一感
将来的に分院展開を考えている場合、店舗ごとにバラバラな給与体系にしてしまうと、後から統一するのが難しくなります。早い段階から、拡張性のある給与体系を意識しておくとよいでしょう。
法的な最低基準を満たしているか
最低賃金や残業代の計算方法など、法的に定められた基準を満たした給与設計になっているかどうかも、忘れずに確認する必要があります。
給与設計は、スタッフの満足度と経営の健全性、両方に影響する重要なテーマです。治療院専門の税理士とともに、数字の面から無理のない給与体系を検討しましょう。