自宅の一室を施術スペースとして開業する先生も多くいらっしゃいます。今回は、自宅兼治療院で発生する費用の経費計上の考え方を解説します。
按分計算という考え方
自宅兼治療院の場合、家賃や住宅ローンの利息、水道光熱費、通信費などは、事業で使用している部分とプライベートで使用している部分が混在しています。そのため、事業に使用している割合を計算し、その割合分だけを経費として計上する「按分」という考え方が基本になります。
按分の基準
面積按分では、施術スペースが住居全体の床面積に占める割合を基準にします。時間按分では、施術スペースを事業のために使用している時間の割合を基準にすることもあります。電気代のように、使用実態に応じて複数の基準を組み合わせるケースもあります。
持ち家と賃貸で異なる点
賃貸の場合は家賃そのものを按分しますが、持ち家の場合は、住宅ローンの利息部分や、建物の減価償却費、固定資産税などが按分の対象になります。土地部分の利息は経費にできない点にも注意が必要です。
按分の根拠を残しておく
按分の割合は、税務調査でも確認されやすいポイントです。間取り図や、施術スペースの写真、使用時間の記録などを残しておくと、按分の根拠を説明しやすくなります。
自宅兼治療院の経費按分は、合理的な基準と記録があれば、決して難しいものではありません。治療院専門の税理士に相談しながら、適切な按分割合を設定しましょう。