スタッフのための退職金制度を整えたいと考える治療院経営者に人気があるのが「中退共」です。今回は、その仕組みについて解説します。
中退共の基本的な仕組み
中退共(中小企業退職金共済制度)は、中小企業がスタッフのために加入できる、国の支援を受けた退職金制度です。毎月の掛金を積み立て、スタッフが退職した際に、中退共から直接本人へ退職金が支払われます。
掛金は全額経費になる
法人・個人事業を問わず、支払った掛金は全額を経費(法人の場合は損金)として計上できます。スタッフの福利厚生を充実させながら、節税にもつながる制度です。
加入時の助成措置
新規に中退共へ加入する事業主に対しては、掛金の一部を一定期間国が助成する制度があります。導入コストを抑えながら退職金制度を整備できる点も魅力のひとつです。
治療院での活用場面
スタッフの定着率向上を目的に、中退共を福利厚生の一環として導入する治療院が増えています。他の求人との差別化にもつながり、採用面でのメリットも期待できます。
導入時の注意点
中退共は、原則としてすべての従業員を加入させる必要があり、一部の従業員だけを対象にすることはできません。また、一度加入すると任意に脱退することが難しい制度設計になっている点も理解しておく必要があります。
中退共は、スタッフの定着と節税を両立できる制度ですが、導入前に制度の特性を理解しておくことが大切です。治療院専門の税理士に相談し、自院に合った退職金制度を検討しましょう。