分院展開を進めるうえで欠かせないのが、現場を任せる「分院長」の存在です。今回は、分院長制度を設計する際に注意しておきたいポイントをご紹介します。
権限と責任の範囲を明確にする
分院長にどこまでの権限を与えるのか(スタッフのシフト調整、備品の発注、患者対応の裁量など)を、あらかじめ明確にしておくことが重要です。曖昧なまま任せると、判断のたびに本院への確認が必要になり、分院長を置く意味が薄れてしまいます。
報酬・インセンティブの設計
分院長には、通常のスタッフとは異なる責任が伴うため、役職手当やインセンティブを設けるケースが一般的です。院の利益に連動したインセンティブを設計する場合は、計算方法をあらかじめ明確にしておく必要があります。
評価基準を数字で示す
分院長の評価を感覚的に行ってしまうと、不満や不公平感につながりやすくなります。売上、リピート率、新患数など、具体的な数字を評価基準に組み込むことで、納得感のある評価制度を作ることができます。
本院との情報共有の仕組み
分院長に現場を任せつつも、経営状況や重要な意思決定については、定期的に本院と情報共有する仕組みが必要です。月次の数字を分院長と一緒に確認する場を設けている治療院も多く見られます。
分院長制度は、うまく設計できれば分院展開を大きく後押しする仕組みになります。治療院専門の税理士は、報酬設計の数字の面からもサポートが可能です。